エピソード4
救急搬送された病気は実家から車で10分ほどの
総合病院だった。
緊急受付の窓口に行くとちょうど担架に乗り
酸素ボンベに点滴に繋がっている母を見つけた。
母は眠っていた。
看護師さんに声をかけると、診察室の前の長椅子で待っている様に
指示をされた。
一時間程待つとICUの隔離病棟に案内された。
ICUと聞いた時、とても危険な状態なのではないかと
不安でいっぱいになった。
TVモニターがたくさんあってベットも仕切りはなく
横に10床ほどベットが並んでいて
そこにたどり着くまで消毒を3回。
インターホンを2回鳴らす厳重な部屋だった。
初めて見る風景に戸惑いながら、ベットを見渡し母を探した。
看護師さんから、面会の前に先生と面談をする様に言われた。
これから担当をしてくれる先生は、物腰の柔らかい
40代の先生だった。
簡単に自己紹介をして、今の状態について説明を受けた。
まずはレントゲン写真からの説明。
右の肺に水が貯まっていて、心臓が圧迫されて左側に大きくずれ込んでいる。
貯まっている水の量は、相当になると思う事。
CT写真からは、パチンコ玉ぐらいの大きさの白い影が無数に見えて
この影の正体を検査して、病気の正体を調べる。
と言った内容だった。
先生の所見では、結核もしくは肺炎、最悪な場合は癌の可能性があるとの事。
そしてまずしなければならないことを告げられた。
1】胸に貯まった胸水を超音波で確認しながら注射器で採取をして検査にかける。
2】ドレーンチューブを挿入してお水を4、5回の分けて抜く。(大量に抜くと肺水腫になりやすく血圧が下がってしまう為だそうです)
3】結核の検査をする為に痰を採取する。
初めて聞く言葉に分かりやすく説明してくれた。
しばらく入院になる事も告げられた。
そして、結核の検査結果が出るまでは面会謝絶との事。
さっき担架で運ばれっていた母に声をかければ良かったと後悔をした。
何枚かは忘れたが、沢山の承諾書にサインをした。
この時はほぼ頭が真っ白な状態でした。
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